『そして誰もいなくなった』 著/アガサ・クリスティー 訳/清水俊二

2006年8月27日 19:52:37

写真

色々なことを記録する性質があります。
おまけに、整理癖があります。
ついでに、所有性をもち、
なんというか、バックアップ嗜好です。

小心者なのでしょう。

記録はデータベースとして「いつか」の再利用に備えます。
整理もその一環。
所有したいという衝動はとみに強く、
図書館の本は読んでも頭に入りません。
かろうじて古本は、受け容れるようです。
バックアップですが・・・・
これは異常性癖といえるほどに・・・・

まあ、それはおいおい・・・

さて、整理され、記録され、
データベースに登録された蔵書から、
わざわざ検索してまでも引っ張り出してきた本。

『そして誰もいなくなった』
著/アガサ・クリスティー 訳/清水俊二

急にどうしても読みたくなって。
ご存知の通り名作ですね。
あまりにも有名な本ですね。
何度目かな、多分5回目くらいの再読です。

帯はついていません。
ご存知の方が多いと思われますが、
一応、こんなの。

「さまざまな職業、年齢、経歴の十人が
U・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。
しかし、肝心の招待主は姿を見せず、
客たちが立派な食卓についたとき、
どこからともなく
客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。
そして童謡のとおりに、
一人また一人と…ミステリの女王の最高傑作」

素晴らしいミステリです。
着想・アイデア等、目を見張るものがあります。
半世紀を生き抜いて、
今なお色褪せることなく、
異彩を放つミステリです。

あまりにも有名すぎて、
本書に関する文献は多くあります。
一部非難(というほどでもないけれど)もありますが、

読者を釘付けにする、
「読書」という快楽を体現させてくれる一冊には間違いありません。

いやぁー、久しぶりに素直な読者になりました。
少し、アガサを読み直してみようかな。