稽古場を出て、一人。一人、プレイヤに映画をかける『 ミッション:インポッシブル』
2009年7月12日 22:58:47
稽古場を出る。
体が熱をもっている。困ったもんだ。発熱が常態とはいえ、
あちこちに支障が、やっぱり、出る。
目の奥の鈍痛。前頭葉がアイドルしっぱなしか。
かつて、ぼくは、劇団再生の永久演劇運動をこう定義した。
『自らの命の燃焼だけで、表現を放出し続け、
その放出を自らの命へと変換し、またそれを燃焼する。
命の燃焼がないと、
その動力を何か他のものに求めなければならない。
例えば、それは、
技術、であったり、
想像力、であったり、
個性、であったり、
主義や主張、であったり、
そんなものを動力にすると、
いつも外部からエネルギーを補給してこなければならなくなる。
命の燃焼だけをその動力とすること』
ぼくたちは演劇をしている。
稽古場にこそそれがあり、ぼくは彼らの命を喰らい尽くす。
口の周りを手を血だらけにし、彼らを喰う。
稽古場を出ると、明日がなかった。
良かった。ようやく時間が終わりを告げるのかもしれない。
稽古場を出ると、明日がなかった。
晴れ晴れとトムを観る。