鈴木邦男という質量・・・『読書とは何か、と、やはり、考えてしまう』
2009年7月20日 22:22:41
今月号の『月刊TIMES』
前号からの続き記事で、見沢事件のことを書かれている。
タイトルは「死体なき殺人事件の実相」
以前、設樂さんにお話を伺ったことを元に鈴木さんが考察している。
今、「見沢知廉」という演劇を創りながら、ぼくは、「見沢知廉」を考える。
何を思い、何を根拠に、何を拠り所に、どこに足をかけ、
どこに手を伸ばしていたのか。
「見沢知廉」は、確かに手を伸ばし続けていた。
空に向かって、
空に向かって、というのが一般的な解釈としては、わかりやすいだろう。
ぼくもそう思っていた。確かにその解釈が一番すっきりする。
けれども、
すっきりしすぎている。
こんなにすっきりしていていいのだろうか。
それなら、何故、彼は、飛んだのか。
あれだけの本を読みながら、見沢さんは、
いや、見沢知廉と読書については、またにしよう。よくない思考だ。
そして、これは、PR誌「ちくま」第460号 2009年7月号
鈴木さんが現在連載している。
筑摩書房、といえば、あの名作「日本思想大系」を出していた出版社だ。
1970年だ、筑摩はたくさんの全集を出していた。
堀辰雄全集全8巻、里見 全集全10巻、ちくま少年文庫全38巻、
明治文学全集全99巻、現代日本文学大系全97巻、中野重治全集全28巻、
江戸時代図誌全25巻、経済学全集全34巻、宮澤賢治全集全15巻、
数学講座全18巻、ドストエフスキー全集全21巻、筑摩世界文学大系全88巻・・・
たくさんの全集を刊行していた。
鈴木さんと「全集を読もう!」と普及活動を続けている。
全集ばかり読んでいる。自宅には200巻を超える全集が読み置かれたり、
読まれるのを待っていたり。
全集を読み始めて、こうして読みすすめて、読書、というものが何か、
またわからなくなった。
『月刊TIMES』
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