『国立中央青少年交流の家』劇団再生の、まさに稽古場だ。
2009年9月27日 23:58:11
劇団再生の今年の合宿を打ち上げた。
三日間、呆れるほどに健康的な生活を生活し、稽古漬けの毎日を送った。
そりゃまあ、健康的だ。場所が場所だ。
富士の裾野、自然という真っ只中、眼前の富士。
『国立中央青少年交流の家』という教育施設だ。
入所すると職員の方に生活上のルールをレクチャされた。
「ここは交流の家です。たくさんの利用者がいらっしゃいます。あいさつをしましょう。」
なるほど! そうか! よしきた! とあいさつあいさつ。
おはようございます。こんにちは。
毎日、100人挨拶を目指した。朝7時20分の朝食までに、30人くらいにはあいさつ。
昼食前後に20くらいにあいさつ。
なかなか100人は難しい。
胸を張って、いつもより少し高いトーンで、おはようございます。こんにちは。
あいさつは、基本だ。気持ちいい。眼前には富士。高度700mの空気。
「もう一つ。みなさんは立派な社会人です。所内のルールを守りましょう。」
よしきた! 守りましょう。
消灯は11時。守った。掃除もばっちり。マナーもよし!
劇団再生は立派な青少年だ!
所内は、富士山に向かってなだらかな斜面になっている。
一番低いところに陸上グランド。そこから上がっていくと、
武道場があったり、弓道場があったり、事務棟があったり、研修棟があったり、
ほぼ真ん中辺りに明るく清潔な食堂があり、交流ルームがあり、
そして、点在する宿泊棟。男女がきっちりと分けられた快適な宿泊棟。
消灯は11時。「頑張って寝てください」と言われた。頑張って寝た。
なだらかな斜面を上がっていくと、キャンプファイア場や、バーベキュー場があり、
アウトドアレクレーション施設があり、
施設の一番高い場所にあるのが、今回劇団再生が利用させていただいたログハウス。
「愛鷹(あしたか)」という名前のログハウス。眼前にそびえる富士。標高は700mを超える。
驚くほどに快適な理想的な会場だ。
板張り、天井まである大きな窓、和室にシャワー。グランドピアノ。
三日間の稽古漬け。
劇団再生のあるところ、そこが常に稽古場だ。
それにしても快適な環境だった。
誰一人寝坊するものもなく、明るくあいさつを交わし、
三度三度を明るい食堂で会話を楽しみ食事を楽しみ、食べに食べ、
ここでみんなで暮らしたいね、と。
ぼくは、この三日間を自由に過ごした。
いつものようにインターネットで仕事をし、本を読み、ピアノをいたずらしてみたり、
稽古にももちろん参加し、いつものように煙草に火をつけ、舞台美術製作に取り掛かり、
所用で沼津まで夜のドライブをしたり、こっそりコンビニに行ってみたり、
ころすけ君(市川未来)が立てた行動予定を10分の誤差もなく、劇団再生をした。
三日間の稽古合宿。
劇団員それぞれが、それぞれの課題を持ち込み、そして新たな課題を持ち帰ったことだろう。
それは、ぼくも同じだ。課題を持ち込み、そして、ここにこうして持ち帰った。
来年もまた合宿をしていることだろう。
この場所を使いたいと思っている。同じ環境で合宿をしたいと。
そして、今年と来年と、何が違うか、それを感覚したい。
三度の食事と早寝早起き。元気な挨拶、ルールを守ろう。
小学生の頃に教わったことが、なんて気持ちいい事なんだと目の前には富士。
当たり前のことがなんて気持ちいいんだと富士の裾野。
劇団再生の稽古は休みなく続く。
週末にはいつものように上板橋に集まり、稽古が重なる。