2009年10月11日 15:01:04

なんでか知らないけれど、高い場所が好きなようだ。
少なくともいつもぼくよりも高い場所に居る。
習性なのか、本能なのか、固体特有のものか、わからないけど、
コトバはいつも高いところにいる。

部屋のあちこちに止まり木を設置している。
その止まり木にちょこんと居ることも多いけれども、
そこよりも高い場所、

電灯のシェードの上や、
エアコンの上や、
ケージの上や、

上に上に行きたがる。
イカロス、という言葉を思い出すが、いやいやと打ち消す。
打ち消すが、抗いがたいイメージだ。
コトバが太陽に向かって飛んでいく。その羽を焼かれても上へ上へ太陽へ、と。

夜行性だから、月か。

コトバが月に向かって飛んでいく。その羽を月の淋しさに焼かれようとも上へ上へ、月へ。
小さな体を精一杯羽ばたいて、真夜中を月に飛ぶ。
淋しさに向かって、言葉に向かって、孤独に向かって、羽ばたいていく。

なぁ、どうなんだい。
と、コトバに聞いてみた。