三ヶ月後には、誰も見たことのないこれぞ空、という空を目撃するはずだ。それが本物の空だとか、真実の空だとか、新しい空だとか、そんなことは関係ない。「これぞ空」だ。20年も考えてきたことがようやく一篇になろうとしている。ここから一言になるのにまた数十年を要するのだろう。けれども、三ヶ月後、「これぞ空」
2009年12月15日 22:56:25
『演劇機関説・空の篇』
劇団再生の新作だ。来年三月、阿佐ヶ谷ロフト。
その準備が着々と進められている。
劇作家は、脚本を書き進め、制作部は、細々とした事前準備に余念がなく、
宣伝広告部は、打てるだけの宣伝に取り掛かり、
美術部は、すでに舞台美術の製作に日を費やし、
舞台部は、危険な装置の設計に牙を剥き、
俳優は、その肉体を、その精神を、研ぎ澄ませる。
ネット上での広告のためのデザインがあがってきた。
劇団員磯崎いなほの作だ。
脚本を読んだわけでもなく、劇作家とその内容を話し合ったわけでもなく、
彼女が、劇団再生で培ってきた言葉が止揚され、
ひとつのデザインになった。
この一枚がこれからネット上を駆け回るだろう。
そして、劇作家は、この一枚に触発される。