コトバという名前のふくろう、世界を睥睨する
2009年12月16日 15:03:18
夜毎原稿用紙に万年筆を突き立て、
形而上と形而下を往復することに至上の喜びを見出す劇作家を見下ろし、
何を考えているのか、劇作家を見下ろし、
どこまでも自由に、どこまでも奔放に、どこまでも自在に、
「甘やかせ過ぎです」と声が聞こえるも、
どこまでも甘やかせてやる、どこまでも好きなようにさせてやる、
「劇作家にはふくろうしか友達がいない」と声が聞こえる、
どこまでも友達でいよう、
何を考えて世界を睥睨するか、
コトバという名を持つ世界に一語のふくろう、
まあるくなったり、ほそくなったり、ネコのように餌をねだってみたり、
この小さな暗闇で劇作家を攻撃してみたり、
劇作家の攻撃に繰りかえし反撃を試みてみたり、
日毎夜毎の語り合い、
友達と語り合い、
小さなその体を言葉とし、劇作家と語り合う。