『ジャンヌ・ダルク』『ニキータ』『風の谷のナウシカ』
2010年1月19日 22:55:50
午後、ひっくり返り本を三冊。
夜、渇きを覚えて『ジャンヌ・ダルク』を観た。
乾き癒えず『ニキータ』を観た。どうしようもなく『ナウシカ』が今流れている。
一冊の本が人を殺すこともある。
一言の言葉が人を殺すこともある。
「殺す」と記述すると、観念的に受け取られかねない。言い直そう。
一冊の本が人を殺めることもある。
一言の言葉が人を殺めることもある。
一冊の本が、一言の言葉が、人を救った例えもある。その逆もある、ということだ。
一曲の音楽が、一枚の絵が、一幅の書が、一瞬の写真が、一輪の花が、一客の器が、
手を下す役回りになることもある。
音楽に罪はない。本にも言葉にも罪はない。絵にも書にも。
そして、殺められた彼自身にも罪があるわけではない。
けれども、
殺害者がいて、その目の前に横たわる、一言の死体。
午後から目を酷使した。
休ませようと、目を閉じてみるとまぶたが痙攣した。
顔に手をやると、鼻の横の皮膚ががさがさと音を立てて白く乾き落ちた。