見沢さんの日の丸の前で、コトバがぼくを凝視し続け、
2010年4月13日 22:05:43
視線に気付いて振り向くと、コトバと目が合った
「読み終わらない本か。いつまで読むつもりだい?」そう聞いてきた。
「いつまでもさ」
「いつまでもっていつまでなんだい」
「ずっとだよ、ずっと、ずっと、ずっと、読むんだ」
「ふーん」
「だって読み終わらないんだから
それに、面白いんだ、楽しいんだ、気持ちいいんだ、感動するんだ、きれいなんだ、嬉しいんだ」
「ふーん」
「だから、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、読みたいんだ」
「良かったな」
「ああ、いいだろう」
「ああ」
コトバと目を合わせたまま、静かにもの思う。