SIONと夜と一つの高見と
2010年8月7日 23:34:08
劇団再生の稽古は継続されている。
ここ数ヶ月、稽古場でいろんな話をしてきた。
一つの目的を持って、論を進めてきた。
高木ゼミ、と言われていた。
ゼミ、か。
なるほど、そうともいえるが、正確にはそうではない。
討論や各人の研究や報告などを重要視はしていなかった。
ゆえに正確にはゼミ、ではない。
ではこの数ヶ月間はなんだったか。
たった一つのことを語るための準備だった。
今日も稽古。
そして、話をした。
数ヶ月話し続けてきたことの一つの総論だ。
それは、ぼく自身の結論でもあり、宣言でもあり、宣告でもあった。
ぼくは、一つの高見にいる。
こんなところに来ちまった、と足をぶらぶらさせて、
ただ、見ている。
宣言どうりになるかどうか。
なるのが当たり前。
ならなければ、またぼくはもっと高くに行くだけだ。
そんな場所でまた足をぶらぶらさせているだろう。
帰宅のバイクは気持ちよく、風を受けることが気持ちよく、
適度な風圧に官能の旋律を受ける。
このままもう少し走ろうか。
このまま
どこまでも走ってみようか。
歌うは、SION。
大声で歌う。
俺は、王様だと、思ってた、
俺の声で、誰でも、踊ると思ってた、
だがしかし、俺の、叫ぶ声は、
ピンボールさ、ただ、跳ねてるだけ
一つの高見は、一言の言葉だった。