『青白い炎』著/ウラジーミル ナボコフ _訳/富士川 義之

2006年10月30日 23:58:50

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風邪でしょう・・・

発熱に咳。
頭痛にこのだるさ・・・
まずは薬を飲みます。
熱は、下がりません。

参ったなあ。

熱にうなされて読む本は、決まっています。

『青白い炎』
著/ウラジーミル ナボコフ _訳/富士川 義之

驚異の本です。
ジョン・フランシス・シェイドの999行の詩が前半にあり、
後半は、その詩へのキンボート博士の註釈によって構成されています。なんですが、
本文の2倍以上の文量の註釈。
えっ?なにこれ?
だから、どう読んだらいいの?
って・・・・

まず、前半の詩人シェイドは架空の人物。
それに注釈を加えるのも、これまた架空の人物。

おまけに、
註釈が本来の意味の註釈という機能を果たしておらず、
言葉から連想されるキンボート博士の回想・・・
なんというか、恣意的な註釈。

あらら、書いているうちに、わけがわからなくなってきました。

えーっと、熱を下げるために、
もう少し、あちこち読むことにしましょう。

えっ?内容?

んとね、
神の意志とか、
その存在の証明とか否定とか、
人生のあり方とか、
私と言う人物の証明とか、
脳内の探索とか、
・・・・

哲学なんでしょう。

この訳文に関しては、賛否が分かれているようですが、
自分は、この日本語、気に入っています。

さて、行くか・・・