真夜中が近づくにつれ、ぼくは世界を愛撫する
2010年11月23日 22:02:43
ぼくは餓えている
その餓えは、渇望と言い換えてもいい
充足されるその返す刀で渇くような渇き
だから決して満足することがあり得ない渇き
それは
世界に対する飢えだ
世界は、無限性を有するがゆえに世界であるとするならば
ぼくの渇望が充たされることはないのかもしれない
そうか
無限を求めるのだから決してその渇望が癒されることは、ない
世界はかつて所有されたことがない
所有も支配もされない世界
だから求める
世界に対して餓え渇く
真夜中
ぼくは一方的に世界を愛撫する
世界に対するぼくという主体における特権的な方法で
世界を愛撫する
世界をとらえようとして
決してとらえることができない世界を
さあ
立ち止まってもいられない
マルクスが資本論序文の最後に宣言しているではないか
汝の道をゆけ、
そして
人にはその言うにまかせよ!