達磨と北一輝を読んでいる
2010年12月26日 19:45:24
ノルマとは別に北一輝は読む。
よく読んでいる。
その時に読んでいる本に飽きたり、疲れたり、気分を変えようと思ったり、
そんな時には、手元の『北一輝著作集』を開く。
『支那革命外史』、その序は名文だ。高らかに時代を歌い上げ、北一輝節がほとばしる。
そして、『北一輝著作集』第三巻の北一輝の側面の数々。
読書に疲れてぼんやりと拾い読む。
旧漢字旧仮名遣いの本書。それらの文字一つ一つがきれいだな、と思ったりする。
そして、ボダイ・ダルマ。
前から興味を持って調べたりしていたのだけれども、
ますます得体が知れない。何もんだ、達磨。
達磨の墓が、河南省熊耳山にあるらしい。
禅者ではないが、一度訪れてみたいと思った。
臨済も、その墓を訪れたらしい。
達磨と北一輝、通底する源流的思考法に相似的なものがある、ということに気付いた。
気付いたのは一年前くらいだろうか。
面白い舞台になるんじゃないか。
達磨と北一輝の邂逅。時間の超越。臨済の反逆。
モチーフは、そうだな、大本教弾圧事件なんかどうだろう。
『邪宗門』にむこうを張って、いや、『邪宗門』の一解釈として、だな。
高橋和己も出てくる。西田幾多郎も和辻哲郎も田辺元も出てくる。
ヘーゲルも出ざるを得ないか。
ここまで着想を出したら、誰かに先に書かれて上演されてしまうかもしれない。
誰も書かなければ、まあ、いずれ書くだろうな。
達磨と北一輝。
ぼんやりとベッドの上に読み疲れ 達磨法師と一輝と語る