『水準器』_著/シェイマス ヒーニー _訳/村田 辰夫、他

2006年11月6日 17:07:39

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来週に舞台の本番を控え、
忙しい日々を過ごしています。

寺山修司作『田園に死す』

しかし、あま、どうして寺山作品は、
こうもエネルギを消耗するのか・・・
魂と魂がぶつかり合うからか。

稽古で寺山に触れれば触れるほど、
自分の無知を無感覚を無味を知らされる。
稽古からの帰り道、
50ccのオートバイが、泣く。

『水準器』
著/シェイマス ヒーニー
訳/村田 辰夫、杉野 徹、坂本 完春 、薬師川 虹一

忙しい毎日の中でどうしても読みたくて、
必殺技を使って入手した本。
ノーベル賞作家ですね。
アイルランドの詩人です。
そう、これは、詩集です。

帯は、こんな紹介。

「ヒーニー最新詩集。
本書はノーベル文学賞受賞の翌年に刊行され、
ウィットブレット賞を受賞。
タイトルは、大工や石工が使う水準器を心のなかに宿し、
苦しみの世にあってどう精神の釣り合いをとって生きてゆくか、
またどう精神的レヴェルを高く保つかを象徴的に示している。」

まあ、言ってしまえばそうなんだけど、
そうじゃないんだよね。

誰も、うまくなんか生きられないんだ・・・

うまくできない・・・

あれもこれも、
上手にできない・・・

なにも出来ない
何も知らない・・・

精神を高くなんて言っても、
ここに踏ん張るだけで、
精一杯。

うん、

自分が、まあ、そうだし・・・

ああ、

だから読みたくなったのかな・・・