原稿用紙を広げ、万年筆にインクを満たした
2011年3月13日 22:35:25
じっと座り込み、資料を読み込んでいた。
見えている確かな画。
音が聞こえる。
色が見える。
原稿用紙一枚目にタイトルを書いた。
署名をした。
見えている景色と音から書き始める。
丁寧に、そしてつぶさに書いていく。
これまでにない方法だが、主権者をはっきりと指示している。
ゆっくりと登場人物が出てくる。
さあ、お前が口を開く。
最初に声にするのは、何だ。
その声を今ここで聴き続けている。
聴こえてくるまでここで待っている。