脚本を書いている
2011年6月11日 22:28:47
9月の主催公演
『天皇ごっこ〜蒼白の馬上1978326〜』の特設サイトがオープンした。
毎週の制作会議で少しずつ問題点を挙げていく。
挙げられた問題点は、一つずつ潰していく。
限りなくある問題点とその処理が結果的にどう表面的に表れるか、
それは、わからない。
今の時点での判断に誤りがあるかもしれない。
計算の甘さや、判断の緩さ、データの不足。
いろんな要因が、誤りを導くだろう。でも、それはそれだ。
4年前の同時期。
やはり同じ制作部で気の遠くなるほどの問題を抱えていた。
今よりももっと多くの問題を抱えていた。
初めて対面する事事に一つずつぶつかっていった。
あの頃に比べればなんてことない、
そう思うも、それにしても多くの事々が山積している。
毎週の制作会議。
市川未来とゆーこちゃん。
それぞれがそれぞれの仕事をこつこつとクリアしていく。
そして、ぼくの仕事は、
そうだ、脚本を書いている。
オープニングを書いた。序章を書いた。好きなように書いている。
楽しくて仕方ない。
登場人物は誰もいない。名付けられた登場人物は行き場を失い、
名付けえぬ登場人物が、生き生きと語り始める。
楽しくて仕方ない。次から次に語り始める名付けえぬ登場人物。
こんな脚本では、稽古場での混乱は必至だ。
でもその混乱は、俳優に後戻りできない諸刃を突き付けるだろう。
俳優は俳優の仕事をすればいい。
この本を読んで何をすべきかわからないはずはない。
死者の書、とぼくは、今書いている本を、そう読んでいる。
「死者の書」という言い方は、古今たくさんある。
エジプトにもあるし、チベットのも有名だ。
折口信夫にも寺山修司にもある。海外の小説にもある。
それぞれに切り口があるし、なるほど、「死者の書」と思わせる。
そして、今ぼくが書いている脚本もまた「死者の書」だ。
タイトルは、「天皇ごっこ〜蒼白の馬上1978326〜」だが、
ぼくは、「死者の書」と呼んでいる。