脚本を書いている
2011年6月18日 22:55:53
仕事で受けた原稿の締め切りは必ず守る。
これまで、原稿でも曲でも、締め切りを破ったことはない。
作品の出来不出来はさておき、締め切りだけは守ってきた。
でも、
いざ脚本を書くということに関しては、
どうにも予定通りには行かない。
締め切り通りに書けたことは、一度もないのではないか?
ラストシーンあたりまでは、締め切りまでに書けても
最後の数場面が残ってしまう。そこで、はたと筆が止まってしまう。
理由はわかってはいるが、どうしようもない。
はたと筆が止まり、そこで全く書けなくなってしまうのだから仕方ない。
さて、今回はどうか。
一応、制作部内では締め切りは設定されている。
進捗はどうか。
このままだと、とてもじゃないが間に合わない。
甘えているわけではないが、脚本に関しては、仕方ないんだ。
書けなきゃ書けない。
他の原稿とは何が違うのだろう。
いくつも相違点はあげられるが、決定的に違うのは、
その抗議の高さだろう。
脚本を書いている。
こつこつと書いているが、どうにも締め切りに間に合いそうにない。
他の仕事はちゃんと済ませている。
一冊分の小説の校正もおえた。それに付随する原稿にも手をかけた。
直近に締切があるものも、資料を整理した。いつでも書ける。
『天皇ごっこ〜蒼白の馬上1978326〜」
舞台は9月。稽古は7月下旬から、入る。
それまでには、俳優に脚本を渡さねばならないだろう。
(実は、脚本がなくてもできる舞台ではあるのだが・・・)
それまでにたくさんのことが待っている。
いくつも原稿を書き、書評を書き、作曲をし、
ピアノを弾きに行き、佐渡に行き、7月8月と見沢さんイベントがあり、
七回忌法要もあり、舞台の宣伝に走り、営業に回り、
来年の話を詰めていき、いただいている企画をまとめ、
7月8月とピアノを弾く仕事があり、歌指導があり、
編集原稿をまとめたり、対談もあり、取材もあり、と、
読書の合間にそんな事事が入ってきている。
忙しいかどうかなんかわからないが、多分、大忙しだろう。
締め切りがいくらか分散されているのが救いではあるが。
9月の舞台。
チケット発売は、まだ先だが、もう数人の方から予約をいただいている。
見沢さんの七回忌だ。
あの日から6年が経ったんだ。
見沢さんの死の喪失、あの日を思い出す。
三回忌には、追悼公演をしようと決意したあの日。
三回忌の舞台公演の大変さに比べたら、今は楽なもんだ。
市川未来とゆーこちゃん、小さな制作部だけれども、
無駄なく前進する。毎週の制作会議。二人とも早起きをして打ち合わせる。
3人の制作部。
1週間で、状況が大きく変わることもある。
その都度、全体のイメージを修正していく。
仕事の流れを調整していく。市川未来とゆーこちゃんが、ぼくを前進させる。
脚本を書いている。書いてはいるが、どうにも締切に間に合いそうにない。