あの本を引っ張り出し、この本を引っ張り出し、

2011年6月25日 00:20:39

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脚本を書いたり、書評を書いたり、
読書代行のレポートを書いたり、対談の編集をしたり、
小論文を書いたり、

そんなことをしていたら、手元に資料がいる。

どの資料がどの原稿に必要かなんて、なかなか明確にはわからない。
資料を調べていたら、別の資料が必要になったり、
その本を読んでいたら、また別の本を探す羽目になったり、
行き当たりばったりと言えばそうなのだけど、
そうせざるを得ない。

大体必要な本は手元にあるのだけど、
なければ、目の前の区立図書館にでかける。
時間に余裕があれば、ネットの古本屋で探して買ったりする。
友人に借りることもあれば、先輩に借りることもある。

なんにせよ、資料がいる。
最近使用した、そして良く利用する本は、こうして机周りに積んでいる。

9月の脚本を書いている。
これまで以上に資料が必要になっている。
書く時間よりも、資料を読み込む時間のほうが長いくらいだ。

それもまあ仕方ない。
そうせざるを得ないのだから、そうする。

3時間資料を読んで、ようやく1時間書ける。
9月の脚本はそんな脚本だ。註釈に最大限の注意を払い書いている。
台詞よりも、註釈の方が主題ではないのか、と思えてくる。

思えてくるも何も、確かにそんな本だ。
台詞は、一夜の夢。

ぼくの書く註釈こそが、9月の演劇だ。