『シーシュポスの神話』著/カミュ_訳/清水徹

2006年11月26日 00:01:38

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忙しい、忙しい!
と言っても、状況は何も変わらない上に、
忙しいと発語する時間がもったいないので、

もう、二度と言いません!

『シーシュポスの神話』
著/カミュ_訳/清水徹

ノーベル賞作家ですね。
「ペスト」とか「異邦人」とかの作家です。
読みながら、その人生に思いをはせ、
交通事故で亡くなる時のその瞬間のカミュの発想に思いをはせ・・・

まず、はっきりと言います。
素晴らしい作品です。

ただ、
どうなんだろう、と、今、言葉を選んでいます。

実存哲学の予備知識があるといいかもしれません。
というか、
実存主義に関する多少の知識があれば、より楽しめるかもしれません。
例えば、サルトルあたりかな。
うん、だがしかし、
予備知識がなくても、
自身にある種の問題意識があれば、
すらすらとはいってくるかとも思われます。

「神々がシーシュポスに科した刑罰は
大岩を山頂に押しあげる仕事だった。
だが、やっと難所を越したと思うと大岩は突然はね返り、
まっさかさまに転がり落ちてしまう。
―本書はこのギリシア神話に寓してその根本思想である
“不条理の哲学”
を理論的に展開追究したもので、
カミュの他の作品ならびに
彼の自由の証人としてのさまざまな発言を
根底的に支えている立場が明らかにされている。」

と紹介されています。

おすすめなんですよね。
なんですが、どうにも、なぜか言葉が詰まる・・・

「作家には二種類いる。
哲学を書ける作家とそうでない作家だ」

と、カミュは、言います・・・・