『陽炎の男』池波正太郎

2006年3月10日 21:50:00

写真

この手の本も大好きです。
この手と言うのは、時代小説!
あれ?「この手の」って、どんな意味だ?

さてさて、雨に似合う一冊ですよ。

『陽炎の男』
池波正太郎

いいですねぇ。
何度読んでもいいもんです。

十代の頃は、時代小説なんかどこが面白いんだ!
俺は、ロッカーだ。
ネクタイなんか締めねぇ!
演歌なんか、絶対に聞かない!
時代小説なんか読めるか!
純文だ!前衛だ!

って、広言してはばからなかったものですが・・・
今や・・・・

吉幾三の「雪国」をしみじみと聞きつつ、
池波をひもとく。
ああ!なんて、至福のひととき!
八代亜紀の「舟歌」に景色を眺め、
山本周五郎を開く。
ああ!おお!
さて、この一冊も
剣客商売シリーズの一冊です。
第3巻なんですが、
いいものは、いい。
男装の武芸者・三冬のほのかな恋心。
秋山親子の強さと美しさ!

どんな内容なんだ、

おっしゃるな!
まずは手にとることを
お勧め。

帯文なんか、どうでもいいですね。

さて、演歌でも聞きながら、
雨の東京を200年、

戻りましょう。