高木ごっこ・・・167-39 『考えると、言う、しかし、行動』
2007年1月17日 21:39:07
コトバは、遊びたくなると、肩に止まる。
バサリ、
がしっ、と肩に止まる。
肩に止まり、髪の毛をつつき、
耳を噛み、
そっと、内緒話。
高木ごっこのプレイヤ、高木尋士。
今年、40歳。
ああ、40歳か。
たくさんの人と出会い、
たくさんの出来事と出会い、
40歳か。
自分を客観視するくせがついている。
自分が今、どこにいるのか。
世界を規定する。
大きさを規定する。
その世界で、自分は、今、どこにいるのか。
その世界をとりまいているのは、どんな空気か。
その世界を遊ぶ他のプレイヤは、なにを思っているのか。
うん、
40歳。
だんだん、少しずつ、何故か、
「ここ」に立つようになってきている。
「ここ」とはどこか。
それは、
その世界の真中に近い所。
上にたつ、という人もいるかもしれない。
リーダー、という人もいるかもしれない。
なぜか、そこにいる。
その「ここ」という場所。
自分の言葉は、一定の責任を持ち、
自分の行動は、一つの規律となり、
自分の表情は、起爆となる。
ん?
コトバが耳元で内緒話。
ん?
「ごまかしちゃいけない」
・・・・ああ、分かってる、分かってるよ。
「曲がったことをするな」
・・・うん、そうだね、分かってるよ。
「筋を通せ」
・・・ああ。
「正しいと信じた道を、語れ」
・・・ああ、ああ。
「ごまかすな、ごまかすな、ごまかすな」
・・・・ああ。
コトバが囁く一言一言に、
ああ、
としか言えなくなる。
次のステージが、高い。
真っ直ぐな、
まん丸な目で、じっと、見詰める、コトバ。