腐敗の事実こそ人間
2012年12月2日 21:32:46
ぼくのこの手足、
ぼくのこの胃袋、
ぼくのこの脳みそや骨や前立腺、
ぼくの、そしてそれらを結ぶあれこれや、
ぼくの、この、心臓が、
ぼくの生の腐敗と結び付けている
ぼくの、そして、それらを通して、ぼくは、きっと人間なんだろう
ぼくは、
作品とその発表という一つの世界、
あるいは形態に踏み込むことになった一つの作品を今でも覚えている。
感動、という言葉を不要に使うべきでないことは重々承知しているが、
あの日、ぼくは、確かに感動したのだ。
あの感動が今もぼくの大きな動力となっていることもまた確かだ。
ぼくは空に手を伸ばす。
死ぬことの意義、そして無意味、
あるいは生きることの意義、そして無意味
そんな簡単な問答はとっくに超えた
ぼくの伸ばす手はもっと、上だ。
ぼくの空は、もっと上にある。