真夜中コトバがやってくる
2012年12月27日 01:23:21
原稿用紙を広げ、一文字ずつ書いている
ラストシーンなんかどうなるか知らない
登場人物の名前さえ、まだ、ない
それでも彼らはしゃべっている
どんな物語が巻き起こるのか
まったくなんにもわからないけれども、書いている
書き終える自信があるわけでもない
ものになる予感があるわけでもない
本当にないないづくしだ
それでも、いや、だからこそ、書こうと思ったんだ
これまでとはまったく違うアプローチ
ぼくはいつも真ん中にいる
握り締めている万年筆を狙ってコトバがやってきた