今年最後の墓参りは、雨

2012年12月31日 02:03:47

写真

今年も毎月見沢さんと話してきた。

太陽が嫌いだったという見沢さん。
けれども、お墓参りの時はいつも晴天に恵まれてきた。
信じられない程、毎月毎月よく晴れていた。
晴れ確率100%、とは言えないが、95%くらいは晴れていたはずだ。

今年最後の墓参りは、雨

設樂秀行さんとお寺さんで待ち合わせた。
ぼくは少し早めに行き、お寺さんと少し話をした。
話しが終わり、一服つけていたら、設樂さんが来られた。
傘をさし、ゆっくりと。無沙汰を詫び、二人で一服。

見沢さんのお墓の前で設樂さんは一人静かに見沢さんと話された
その姿は、静かだった。激しかった。激烈だった。その姿になぜか涙があふれた。

男二人雨の駒込、ファミレスでドリンクバー。
話したいことがたくさんあった。煙草とコーヒーでお互い話しに話した。
見沢さんの話、見沢さんと設樂さんの出会いや活動、女の話に仕事の話、
演劇の話から革命の話、非合法な話に声をひそめ、女の話しに笑う。
時間を忘れる。この時間がいつまでもと、久しぶりにそんな時間を味わった。
気付けば外は真っ暗な雨。何時間が経ったのかわからない。

来月の再会を約す。
友人、というのはおこがましいか。そんなこともないだろう。
親友というのとは違う気がする。友達、とも違う感じだ。
先輩、と言えば確かにそうだが、ちょっと違う。同志、とはまた違う。
やっぱり友人か。いや、それよりも設樂さん、と言うのが一番正しいか。

雨の墓参り。