コーヒーを淹れて、煙草に火を点け、窓を全開にし、思いっきり煙草を吸いこんだ。しばらく息をとめ、肺に負荷を与える。ゆっくりと吐き出したら、めまいがしてベッドに倒れ込んだ。

2013年3月22日 00:09:03

なんてことは、煙草を吸う前に分かりきっていたことなんだが、
実際にそうしてみると、やっぱりそうなった。
一枚一枚原稿用紙を埋めていく。
半分くらいは書いたのだろうか。読み直しても、どうにも想像がつかない。
実際の発表の場になってみれば、これで十分な量かもしれないし、
これでは全然まったく時間的に短いのかもしれない。
それがどうにも判断できん。
そこんところを計算しながら書けるのが、職業作家なんだろうな、とも思う。
そして、そこんところをちゃんと計算できるのがプロなんだろう、と。
「そんなんだったら、プロなんかごめんだ!」と啖呵をきるつもりはない。
それもできてあれもできて、つかいこなせるようなプロになりたいと思っていたのだ。
もちろん今も思ってる。思っていても、どんなに勉強しても経験しても、できない。
プロだの職業作家だのには、そもそも向いていないのかもしれない。
それならそれで仕方ない。プロ以上の仕事をすればいいだけの話なのだ。
そんな仕事ならいつもしている。
コーヒーを淹れ直し、先ほどの失敗を教訓に、ゆっくりと煙草を吸った。