夜を読む
2013年5月10日 01:54:50
作品発表、或いは展示の初日
この初日という日はこれまで何度も経験してきた
これまで体験してきた数多い出来事と同じと言えば同じだ
作品そのものは当然違うが出来事としては同じだ
これまでと同じように会期初日を過ごし
幕があき、一つの時間を作品の中で過ごし、
「ありがとうございました」「お疲れ様でした」と
心から出るその声を自分自身に素直に信じられ
始まったら終わるのだ
読みたい本があり帰宅して本を開いた
疲れ果てた脳にダメ押しの時間
不思議と眠くならない
ここ数日で数時間しか眠っていないと言うのに眠くならない
じっくりと読みたい本だ
大切にページをめくる
なんて豊かな時間なんだろう
夜中も二時を回った
コトバの鳴き声を聞きながら夜を過ごす
夜を一人読みながら「読書死」という一言が頭に貼りついた
本の読み過ぎで本を読みながら死んでしまう
悪くない、と思う
それなら、それはやっぱりこんな夜にしてほしい
豊かな夜
夜を読む