友人が『日本思想大系』に挑戦している

2013年10月10日 23:48:43

長野在の友人が全集読みに挑戦している。

今、チャレンジしているのは、『戦後日本思想大系』(全16巻)だ。

面白い、凄い、と仰け反りながら、感動しながら、一巻ずつ読んでいっているようだ。

今月中には全巻読破してしまうかもしれない。

凄いペースだ。

鈴木邦男さんに勧められ、指導され、ぼくがそれに挑戦したのが、2007年秋。

あれから、丸7年。その7年の間に、

『戦後日本思想大系』(全16巻)

『現代日本思想大系』(全35巻)

『近代日本思想大系』(全35巻)

『世界教養全集』(全38巻)

『世界思想教養全集』(全24巻)

『世界の名著』(全81巻)

と、全集を読破してきて、今は、『人類の知的遺産』(全80巻)に挑戦中だ。

長野の友人は、全集読みの道に入った。入り口に立った。

『戦後日本思想大系』を読破した日に彼は何を思うのだろうか。

きっと、一つの山を登りきった豊かな満足を覚えるだろう。

ぼくがそうだった。鈴木さんもそうだったらしい。

一冊の良書を感動豊かに読み終えるのとは全く違う感慨を得るはずだ。

一つの全集を読破すると言うのは、一冊の本を読み切るのとは全然違うのだ。

全集読みの道。友人はその魔の道に足を踏み入れた。

その友人は、無謀にも「徳川家康」を買ってきたらしい。

「徳川家康」は、文庫26巻の大著だ。

思想全集より読みやすいとはいえ、こんな時期に!

と、笑ったが、そういえばぼくもそうだった。

「徳川家康」を読みなさい。

「人間の運命」を読みなさい。

「人生劇場」を読みなさい。

「大菩薩峠」を読みなさい。

「資本論」を読みなさい。

長野の友人には、そう声をかけるしかない。

読めないはずがない。ぼくは読んできた。鈴木さんも読んできた。

君に読めないはずはない。

「日本思想大系」(全86巻)を全巻読破した人は日本にどれだけいるだろうか

「世界の名著」を「人類の知的遺産」を「世界教養全集」を読破した人が何人いるだろうか

友人はきっと「戦後」「現代」「近代」と読み進めるだろう。

だんだん時代が下がり、言葉遣いも文字も難解になっていくが、それでも読むだろう。

今も彼は本を読んでいる。

寝る間を惜しんで、休日には部屋に引きこもり、

テレビもインターネットもせずにひたすら本に向かっているはずだ。

友人は、故見沢知廉の内弟子だった男、平田竜二さんだ。