2013年11月28日 21:52:02

誤解を恐れず、そう宣言するが、

ずっと次の作品だの、次の次の作品だの、書きかけの本だの、また次の次の次の作品だののことを考えている。

不純物を除去し
不必要な感覚を排除し
どこまでも先鋭化していく

いらないものが多すぎるんだ
いらない人が多すぎるんだ

だが、しかし、と、考える

そのいらないものやいらない人やいらない概念やいらない感覚こそが
それらの総体こそが人間を形作り、日常を彩り、歴史を組み立ててきたのだ、と

人間を描きたかったのではないか、と振り返る
人間を描きたかった故に
いらない人やいらないものやいらない感覚やいらない概念を書いてきたのだ

きたのだが、

こう言えばはっきりするのか

人間じゃなくて、命を描きたかったのだ、と
命を描きたいのだ
命を創りだしたいんだ

これでどうだろう
これで一気に全てを排除できるじゃないか

いらないんだ
いらないんだ

いらないものはいらないんだ

もちろん両刃だとはわかっている
ラスコーリニコフの斧じゃないが、な

わかってるさ