ふと口をついたのは自分の歌だった
2014年4月11日 23:43:37
六行に閉じこめられし我が生に叫び語れる舞台はありや
雨に問う言葉全てが降るならば最後の単語それは何かと
演劇の千年王国言葉もて夢見し我はめくらのスズメ
マルクスは窓に並びて威儀正す歴史の審判怖れることなく
意味も無く煙草に火をつけ消えるまで立ち上る煙を見ている、一人
わけもなく空を飛びたき少年は八階の空の低きを悲しむ
この道に立ちてのぞむは邪宗門くぐれば地獄ひくも地獄か
何か一つ我が力もて何か一つただ何か一つ愛してみたし
夜明けまで生きて暮せる場所が欲しいここではないここではないと
逃げ出した登場人物どこにいる吾はゆえなくかくれんぼの鬼
病床でいかに死ぬかと空見れば九月に死んだ君は答えず
さよならだ待ってられない先に行く火は燃えながら自ら死にゆく