雨の中ずぶ濡れになり帰宅したら、コトバさんがほーと鳴いた

2014年5月21日 02:03:14

写真

濡れた服を脱ぎ散らかし、
ガタガタと震える体を驚くべきスピードで拭き乾かし、煙草をくわえ火をつけた

いつもお世話になっている音響の大和さんと打ち合わせの開始
脚本とパソコンを間に彼と曲をまとめ、編集していく

大和さんと会うのは久しぶりだ
近況を報告し合いながらも仕事の手は動きっぱなしだ
彼のマシンを操る手がまるでピアニストのようにキーボードを走る
その指先のいやらしいまでのしなやかさに嫉妬すら覚える

それにしても、だ
この時期、笑ってしまうほど金が出ていく
羽が生えたように、という言い方もあるが、そんなもんじゃない
財布を落としたかと思うほどに、だ

それはそれとして
昼間があったかいからと言って、夜中に雨に濡れるとさすがに寒い
久しぶりに飲んでやれ、とあったかいココアをいれた

時計に針は二時を回り、大和さんの指先はひたすら踊り、
ぼくはそれに遅れないようにメモを取り続ける
そんなぼくらを見ながらコトバさんはのんきなもんだ

流れる音楽に合わせて、ほーほーと気楽なもんだ