今年は読書代行の依頼が例年に比べ多い
2014年7月27日 23:57:54
2011年から、『読書代行』という仕事をしている
はっきりと覚えているが、本当に冗談から始まった企画だった
友人の会社だった
もうずっと陰に日向にぼくを、ぼくたちを助けてくれる友人K&K両氏
その両氏と、「本を読むことが仕事にならんかな」と話していたのだ
笑いながら、確かにそれは、ただの雑談だった
両氏のうち、どちらが言い出したのか
「高木さん、こんなのはどうですか?」と具体的なプランが言葉にされた
そうなのだ、この「読書代行」の企画者は、あの二人なのだ
「じゃあ、とりあえず、ホームページをつくっておきますよ」と
いつの間にか、「読書代行」紹介のページもできていた
「依頼が来たら、おごってくださいよ!」と友人二人は笑っていた
そして、数週間か、数か月か、依頼が、あった
そのことを二人に伝えたら、笑っていた
その後、ぼくは、二人に約束通り、「おごった」だろうか???
そんな風に平日の昼下がり、笑いながら話していたことが、こうして仕事になっている
今年は、例年に比べ依頼が多い
半期をおえて、すでに60本近い
当初に比べ、多少に値上げをしたが、妥当な金額と言うのがいまだにわからない
自分なりに基準を設けてはいるのだが、それが妥当かどうか
読むべき書籍のページ数、書くべき文字数、納期までの日数という三条件で決めている
リピーターの方には、一定の割引を行っていたりもする
今年の受注率は95%、返品率は0
みなさんに満足頂いているようだ
それにしても、忙しい時に限って依頼が重なる、締切日が重なる
本番当日が締切にあたったりすると、やはりあがふたする
稽古中に書くことになるのだが、なかなか頭が回らんのだ
年間250本もあれば、それだけで十分生活できそうだが、
そうなると、ほとんど毎日読んだり書いたりせねばならない
〆切が重なりもするだろう、今以上の大変さを味わわねばならないだろう
まあ、それが「仕事」というものなのかもしれない
なぜか
この「読書代行」という仕事に関しては、
あの、昼下がりの雑談的な始まりが思い出され、本気の「仕事」にしたくない
という感情も確かにあるのだ
本職、読書代行、ということになれば、
面白いことが大好きな友人両氏は、笑ってくれないかもしれない
「えーっ、高木さん、本職にしちゃったんですかー」と不満顔になるかもしれない
それは、嫌だ、困る
ということで、もちろん依頼があれば受けるのだが、あんまり依頼もほしくない、
というスタンスはどうだろう
心地よいスタンスというものがあるのだ
そんな甘いことを言ってたら、仕事なんかできんぞ、と父の声が聞こえるが
そもそも「仕事」という仕事ではないのだ
楽しい仕事であり、笑いながら軽くこなしたいのだ