『ルソー』【人類の知的遺産40】

2016年1月8日 00:49:08

ジャン=ジャック・ルソー

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ルソーの主著4作品から、一言ずつ抜いてみる。

「人間は自由なものとして生まれている。しかも、いたるところで鉄鎖につながれている。自分が他の人々の主人であると考えている者も、彼ら以上に奴隷なのである」(『社会契約論』)

「祖国は自由なしに、自由は徳なしに、徳は公民なしに存立できるものではない」(『人間不平等起源論』)

「善を認識するための理性、善を愛するための良心、善を選びとるための自由」(『新エロイーズ』)

「情念は情念によってしか支配することはできない。情念の専制とたたかうためには、まさに情念の力によらなければならない」(『エミール』)

ルソーは、このように訴えるものがなかなか強烈な思想家なのだ。だから、生前にも多くの敵を持ち、各方面からの受け続けてきた。しかし、ルソーの思想の影響力は今もなお世界中に凛とある。

 

解釈することが難しいルソーだが、おすすめの一冊がある。

『孤独な散歩者の夢想』

これは、現在では文庫で入手可能だ。これを読めば、人間ルソーが身近に理解できるだろう。