2015年の読書

2015年12月31日 22:22:10

今年読んだ本は、402冊

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今年一の本は、『昭和天皇実録』!

昭和天皇の生涯をまとめた『昭和天皇実録』の公刊本が、今年平成27年3月27日に発売された。
『昭和天皇実録』は、未公開だった側近の日誌や、昭和天皇に接した多くの方々による記録と公文書をもとに宮内庁が24年の歳月をかけて作成し、平成26年8月に完成したものだ。
それは、同年8月に天皇皇后両陛下に奉呈され、9月にその内容が公表された。
天皇皇后両陛下に奉呈されたその「奉呈本」は和紙製糸綴じ装丁で、全61巻で約12000ページという事だ。

そして、一般に発売された実録は、全19巻。
小見出しが加えられ、誤植などが見直された。

第一回配本は、第一「御誕生」(明治三十四年から大正二年「十二歳」)と第二「東宮御学問所時代」(大正十三年「十三歳」から大正九年「十九歳」)だ。
この実録は、平成31年3月まで、毎年3月と9月に二巻から三巻ずつが発売される予定になっている。現在は、第四巻までが発売されている。

これまでに宮内省、宮内庁が編纂してきた『実録』には、『明治天皇紀』や『昭憲皇太后実録』などがあり、今回公刊の『昭和天皇実録』もその流れに位置付けられるものだ。

 

これは、本当におすすめだ!

さて、読み終えた一巻と二巻だ。
昭和天皇がご誕生された明治34四年に始まり、立太子の礼、香淳皇后との婚約内定、摂政に就任する前年の大正9年までが日付順に収録されている。
最初の記録は、明治34年4月29日、月曜日、東宮御所内御産所において皇太子嘉仁親王(大正天皇)の第一男子として御誕生になられたことだ。
記録の中でも幼少期に自作した物語を「裕仁新イソップ」と名付けた事や、顕微鏡での観察に夢中になられた事など、そのお人柄が伝わってくる。また、初公開の記録もある。九歳の時に両親へ書いた手紙、十歳の時の学習院初等科運動会についての作文、六歳から十三歳までクリスマスプレゼントをもらっていたことなどだ。

今年の読書の総括

ノルマだった400冊は、なんとかクリアした。けれどももう一つのノルマだった、「ドストエフスキーを読み直す」と「人類の知的遺産を読破する」は、達成できなかった。

7月に父とコトバを亡くし、経験したことのない喪失感に苛まれた下半期。それでも読み続けた。本に逃避することなんかできないことはわかっていても、物語の中に、歴史の中に、思想の中に、言葉の中に、この身を置こうとしていた。

それが功を奏したのかどうかなんてわからない。コトバを失ったことは今も大きな影を集められた言葉の上に作っているのだから。

 

そして、「高木ごっこ」のリニューアル。友人K&K氏がこんなに立派なホームページを作ってくれた。

と、そんなこともあり、上半期までのように読んだ本全てをアップすることはなくなったが、自身では記録をつけている。

 

402冊。ここ数年と同じような数だ。

 

来年は、500冊に挑戦してみようか。