高木ごっこ・・・227-49DVD 『夕方から、自分でも訳のわからないいらだちにいらだち、抑えがたい破壊衝動に、万年筆を原稿用紙に突き立てる。』
2007年4月27日 21:57:34
こうなったらしょうがない。
ヘッドホンをし、
『ワルキューレ』を大音量で聞く。
鼓膜のことなんか知ったことじゃない。
街中全てと、
世界全てと、
この体だけで喧嘩をしたくなる。
破壊、破壊、破壊。
ワルキューレが進軍する、
水晶の夜は、ほら、もうそこだ。
右手を上げて、
脳を殴り続ける異常な音量。
目の前のモニタには、
『シザーハンズ』が負け犬の遠吠えを遠吠える。
美しさゆえに一敗地にまみれて、
その両手の鋏ゆえに、窮地を脱し、
祈りを手に入れた彼さえも、
この『ワルキューレ』の大音量にはかなわない。
進め、進め、進め、
壊しながら、破壊しながら、
その先にしか、
新しい秩序はない。
制御するな、
セイブするな。
この夜を耐えられるだろうか。
抑えきれない、いらだち。