見沢知廉さんのお墓参りをし、夜、原稿にペンをいれる

2007年4月30日 22:04:11

写真

脳の中に渦巻く言葉が溢れ始めた。
句読点を無視して、
あちこちからこぼれ始めた。
そんな天気の午前中、
パスモをピッとやりながら、本駒込。

見沢知廉氏のお墓参りへ。
昨夜、唐突に思い立ち、出かけた。

この数週間着ていた頂き物の黒の皮ジャケットは、
この天気には、暑く、

お墓は、静と立ち。

手を合わせ、今日、脚本にペンを入れることを報告。

言葉を制御しないと、こぼれてくる。

写真は、見沢さんが撮影されているもの。
正狩炎さんが創られた一枚。
先日、快く送っていただき、
生前の彼の姿を見る。

愛用のウォーターマンの万年筆にインクを注入し、
原稿用紙と正対する。
ゆっくりとスタートしようと、決める。
あせるな。
ゆっくり落ちてくる言葉を拾いながら、書こう。
勢いに身を任せずに。

一枚目にタイトルを書く。
署名をする。
献辞を書いてみる。

が、
献辞にならず、それは、書く事の覚悟となった。
登場人物を書き入れていく。

舞台となる、時と場所を書いていく。

そして、

本編。

音楽は、と、一枚のCDを手に取る。
今、聞くべきか、それとも。
『ワルキューレ』

一旦、ペンを置く。

モニタに、映画を流し、音声を消す。

ゆっくりと息をして、
これから始まる、150枚の宇宙。

そんな天気の中、
見沢さんのお墓は、打ち水に濡れ光り、

供えたチョコレートは、今、ここに。

そんな天気の中、
そんん天気の中。