大川周明という巨大な質量
2007年5月14日 01:28:44
大川周明という一人の男。
職業、右翼思想家。
ご存知の方も多いでしょう。
戦前からその一貫した精緻な論理は、
群を抜いていたように感じられる。
そして、
今も失われることのない、
大川周明という『質量』
連合軍が恐れた男。
その証拠に民間人としてただ一人、
A級戦犯として東京裁判に。
没50年を迎える今も、
失われることのない思想という『質量』
世界を睥睨した男。
世界を俯瞰した男。
世界を眺望した男。
ここに一冊の本がある。
『米英東亜侵略史』
昭和18年、大東亜戦争真っ只中の発行。
一円三十銭。
茶色に焼け、
擦り切れた一冊。
ここに、彼のエネルギーと
計ることのできない『質量』の証明が詰まっている。
旧漢字旧仮名使いを一文字ずつたどっていく。
昭和18年。
命を理想と理念に賭けた時代の激しく
熱い呼吸が、
ある。
大川周明という巨大な『質量』
こんな重さを持った男が、いるだろうか。
自分はどうだろうか。
質量保存の法則を無視して、
自らが失われても、燦然と重さを持ち続ける男が、
いるだろうか。
これから、一年をかけて、
彼をたどってみる。
その持ちきれない重さのわずかでも、
触れるために。
木村ゼミで
まもなく開講。
参加したい方は、ご連絡を。