『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

2007年5月26日 03:04:20

写真

そりゃまあ、どうにも自由ではない。
ということよりも、
タバコの買い置きがなくなったことの方が、
あるいは問題か。

あと8本のタバコ。
今、一本火を点けたから、
あと、7本。

ちょっと外に出てもいいな、
と、思える時間になるまで、
あと4、5時間、と言ったところか。

原稿を一本書き終え、
担当の方にメールで送り、
2、3のやり取りを終え、

3時を過ぎたか・・・

『葉桜の季節に君を想うということ』
歌野晶午

久しぶりに、どうでもいい小説を読みました。

なぜ、これを書店で買ったか。
だってさ、帯に
いろんな賞を受賞し、
このミステリーがすごい!みたいなので
第一位とか、なってるし、
現代ミステリーのベスト1とかなってるし、
裏を見ると、
あーだこーだ買いてあって、
必ず2度3度と読みたくなる究極の徹夜本って書いてあるしさ・・・

そりゃ、興味も引くってもんだ・・・

で、読み始めて数ページで、駄目駄目で、
「まいったなー」と思いつつも、
「どっかにいいとこが・・・」と思いつつ、
「どこが徹夜本だ・・・眠い・・・」と思いつつ、

苦痛に顔をゆがめながら、470ページを読んでさ・・・

ほんと、
これが第一位というミステリー・・・
これが受賞するというミステリー・・・
徹夜本だというトリック・・・

もう!
駄目駄目・・・

早くにトリックはわかり、
その真意もわかり、
なぜ著者がこのやり方で書こうとしたかもわかり、
犯人もくそもないどうでもいい、
登場人物たちのなにもかもがわかり、

どうしたもんかね・・・

470ページを読了するのに費やした時間は、
4時間くらい。

うん、なにが駄目なんだろう。
まず、書けていない。
人物を、景色を、社会の動きや、
時間の流れを。
そして、トリックを描くために、
登場人物が全員、ギクシャクしてて、
んでもって、
決定的なのが、全登場人物に魅力がない。
で、
そのせりふを言う必然や、
そう動く理由がとってつけてて、

うそをつくなら最後まで突き通すという
モラル無視。

ロボットが書いたような文章。

まあ、いいか。

一言ね、
2007年上半期ワースト1.