ふくろうは、高木を見ながら呟く。あれは、どうした!【梟ふくろうの写真】

2007年6月15日 21:06:00

写真

しかし、まあ、この不眠はなんとしたことか・・・
布団に入って眠れないと、
きれいさっぱりと諦め、
「知るか!」と捨て台詞をはいてみる、

はいてみたところで、状況は何も変わらず、
読書量が増えるだけで、

でもやっぱり、眠りたい、と、心の奥底で思い、

体力と集中力が日毎失われていく、
あの感覚を感覚しつつ、

「ぐだぐだ言ってねーで、
もう寝たらどうだ!」

と、コトバが呟くのが聞こえる。

「そんなこと言っても、
やることがあるんだよ、コトバさん、コトバさん」

「人間のやることなんざ、高が知れてる。
寝ろ、寝ろ、ほー」

「そりゃ、ま、そうだ。」

「ましてや、お前のやることなんかな、ほー」

「はいはい。じゃあ、今日は寝るとしよう」

「ほっ、ほー。それはそうと、あれはどうした」

「あれ、か・・・」

「ほー」

「そうだ、あれになるんだった」

「そうだろ、手入れは?」

「油をひき、万端」

「ほっ、ほー」

と、一緒に一年を暮らしてきたコトバと
あの感覚を交わす。

うん、21時過ぎ。
普段なら就寝するに考えられない時間。

それも、まあ、いいか。