『道徳形而上学原論』著/カント_訳/篠田英雄

2007年6月20日 20:27:30

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そうだ、死ぬために、書くんだ・・・

先日、鈴木邦男さんが持ってきてくれた、ピストル。
そのあまりにリアルな夢に動揺する。

どうしようもない日、というのがあり、
運命を感受せねばならない日、があり、
暗夜の明けないことを望む日、があり、
全破壊する衝動に捕われる日、があり、

ようやく、原稿用紙の前に身を置く。

万年筆のキャップはしまったまま、
しかし、「ここ」に身を置く。

肉体疲労度と精神疲労度と衝動度を
複素平面に表しながら、

『道徳形而上学原論』
著/カント_訳/篠田英雄

引っ張り出してきて、
むさぼるように読んだ一冊。
数度目になるだろう。

読むたびにわからなくなる。
しかし、救いの一冊であるのも確かで、

『「我が上なる星空と我が内なる道徳律」
に限りなき思いを寄せたカント(1724‐1804)が、
善と悪、自由意志、自律、義務、
人格と人間性など倫理学の根本問題を簡潔平易に論ずる。
彼の倫理学上の主著『実践理性批判』への序論をなし、
カント倫理学のみならず、
またカント哲学全般にたいする
最も手ごろな入門書ともなっている。』

これが入門書?
もちろん、わかりやすく書いてある、というのは認める。
だからこそ、わからないんだけど・・・
あれ?
もしかして、読み方を間違えてる?

もしそうだとしたら、
これまでの5000冊に及ぶ読書全てが
否定されるんじゃ・・・

ああ、まあ、それも一興か。

この本を読み、一つの救いを感じ、
しかし、あまりの不完全燃焼に、もう一冊を出してきた。
『方法序説』デカルト・・・

さて、

読むか、書くか、死ぬか、

そのどれかだ。

どっちにしても。