稽古を終えて帰ってくると、コトバの奴は髭をつつき、鼻をつつき、エアコンの前で羽を広げ【梟ふくろうの写真】
2007年7月18日 23:49:20
稽古。
一室に集まり、脚本に沿って、創っていく。
音楽をかけ、
イメージを伝える。
どこまで稽古をしても、
完成なんてないんだろうな、と
思わせる、
やはり人間が創るという奇跡。
なぜ演劇がここにあるんだろうか、と。
なぜ演劇を選んだのだろうか、と。
なぜ演劇はここにあるのだろうか、と。
人間が汗を流し、
人間が笑い、
人間が火を放つ。
その放たれる火は、どんな火炎放射器よりも
熱く、遠くまで、
触れるものを焼き尽くす。
消耗し、帰宅すると、
コトバの奴が飛んできて、
髭をつつく。
つつくだけつつくと、
エアコンの前に飛んでいき、
その両の翼を広げ、右へ左へ。