あと10枚も書けば、長い終わり、か。

2007年7月23日 23:51:45

写真

こつこつと書いてきた脚本が、
ようやく終わろうとしている。
あと10枚くらいだろうか。
そこまできたら、一気に書いてしまえばいいのに、
と、そうも思う。

でも、ここからが一勝負。

ラストシーンの景色は見えているのに、
それが、言葉になるのかどうか。

今日、ラストシーンの手前で、ペンを置いた。
鈴木邦男氏からいただいた「TIMES」に目を通す。
記事の中に「本当のこと」が多いと気付いた。
鈴木氏の記事には、彼の数十年が言葉となり、

やわらかい。

一枚のCDをプレイヤに入れ、
ヘッドホンを差し込む。
音量は、最初から耐えられるぎりぎりの大きさ。
鼓膜に悪いことはわかっていても、
この演奏は、こう聴く。

『楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲』

カラヤンが振り、ドレスデンの演奏。
名演。
このワーグナーの作品をカラヤンは、
バイロイトでも振り、それも録音されている。
それとこれと、どちらがいいかといういうと、
好みだろうが、

うーん、どっちだろう・・・

バイロイトはモノラル録音。
しかし、エネルギーが感じられる。
そして、こっちはステレオで録音も素晴らしい、
が、どこか、どこか、こじんまりと感じられる。
ああ、でも余裕とか豊かさみたいなのはこっちか、
いやいや、バイロイトのあのどきどきさせてくれる
感情の振幅は捨てられない。

と、まあ、一長一短か・・・

うん、しかし、名演でそして録音も素晴らしい。
お勧めのCD。

今記事を書いている今も、
脳をヘレン・ドナートの声が揺さぶる。