独り言が、人類の一言になる、という、理想と完成と

2007年8月23日 00:24:05

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確かに暑い日が続き、
しかし、稽古場にはエアコン。

集中して稽古をすると
演出をしている自分も少し汗ばむ感じの稽古場。
動いている俳優は、
汗をかき。

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夕方、みんなが稽古場に集まってくる。
入念なアップをしていく。
体をあたため、
喉をあたため、

舞台に立てる体と声をそれぞれが作っていく。

そして、稽古開始。
歌を歌い、踊りを踊り。
人間がやることだから、
完全完璧、というものはない、
という論理もわかるが、

完全完璧なものを目指す。
どんな小さな傷も見落とさず、
直していく。

1mmという誤差を指摘する。
0,1秒という誤差を指摘する。

どこまでもどこまでも理想を求める。
数時間の稽古。

休憩中、煙草を吸いながら考える。
芸術家の条件とは、
演出家の条件とは、
脚本家の条件とは、
演劇家の条件とは、

煙草の煙は、真っ暗な校庭に流れ、
そこまで自動販売機の光は届かず、消える。

美に対する絶対的な美学をもっていること。
超個人的な絶対的な美学をもっていること。

と。