見沢知廉さんのお誕生日と今という瞬間、という時代、という芸術
2007年8月23日 23:55:55
今日、8月23日は、見沢知廉さんのお誕生日。
昼間、お母さんと電話で話す。
「哲央は、自分の誕生日が好きだったんですよ。
今年は何を買ってくれる?
何を買ってくれるの?」
と。
嬉しそうに話すお母さんは、
少女のよう。
幾つかの用件をお母さんと打ち合わせ、
幾つかの用件をお母さんにお願いする。
稽古場にケーキを買っていこう。
確か、稽古場の道を挟んだところにケーキ屋さんがあったはず。
稽古場で、ろうそくに火を灯し、
ハッピーバースデーを歌う。
そうだ、この日に見沢さんが生まれたんだ。
楽しそうに、手を叩きながら歌う俳優達。
そうだ、この日に見沢さんが生まれたんだ。
ケーキをきり、みんなで食べる。
女性ばかりの稽古場。
一つのケーキはあっという間に平らげられ。
そうだ、この日に見沢さんが生まれたんだ。
一人の人間が生まれて、そして、死ぬということの不思議。
それは、どういうことなのだろう。
生まれて、死ぬ。
そうとしか言えない人間の時代。
その間の時間は、何だ。
たかだか数十年、ものすごい数十年。
それは、個人の数十年であり、
確かに、人類の数十年。
数十年の間に何を考えるか、
何をするか、
何をなすか、
何を、何を、何を・・・
そんなことは、生まれて死ぬという不思議の前には、
何の関係もないことで、
生まれてきて、死ぬという不思議は
厳に今も目の前。
気が狂いそうなほどのその不思議。
もう何十年考えていることだろう。
生まれてきて死ぬということ。
今日は、見沢さんの誕生日。
イチゴがのっかったケーキは、時代の芸術。