『挑発者』西野辰吉

2006年3月21日 22:11:00

さて、こんな本です。
思いで深い本なんですよ。
自分がまだまだ田舎の中学生だったころ、
近所の本屋さん&文具店&雑貨店みたいなとこで
購入した本です。

13歳かな。
どうして、こんな本を手にしたのか覚えてはいません。
でも、これをドキドキしながら読んだ、
その「どきどき」は今でもはっきりと覚えています。

さっき、リンクを作るために、
この本を探したのですが・・・
既に、売っていません。
古本で手に入れるしかないようです。

『挑発者』
西野辰吉

「彼をスパイにしたものは?
裏切り、策謀、そして愛と死。
揺れ動く1920年代から日中戦争期にかけて
うごめく群像をとおし、
時代全体をここに描く。」
「革命政党の指導者であると同時に
特高警察のスパイでもあった男—。
その虚無のかげりを帯びた奇怪な人生を織り込み、
対戦前の時代を、
日本、大陸にわたって描き出した雄篇。
革命の道をさぐる人々。
弾圧。
裏切。
死。
これは、暗い時代、
極めて人間的に生きた人人を通して創出された、
ある現代史である。」

こんな感じの本です。
田舎の中学一年生にとっては
ショックな1冊だったのでしょう。

改めて読み返すと、
人が、
この時代に、
うん、
人間が、
生きている。
若さを爆発させながら、
高い高い理想を見て、
高く遠い理想を見て、
一秒を無駄にせず、
一秒を
疾走しています。

うん、
自分は、
好きです。
興味を持たれた方は、
自分で探してください。
ネットワークを駆使して、
足を棒にしても
探す価値がある本、に、なるかもしれません。

「貸して!」
は、
だめ!

手にしたときに、
時代を
手にしたと
感じらることでしょう。