『ギャングスタ』著/クワン_訳/バルーチャ・ハシム

2007年9月1日 00:27:47

写真

とてつもなくこなす仕事が多い。
そりゃそうだ、と一人納得しつつ、
なんとか一つずつ片付けていく。

この仕事連鎖はいつ終わるのかと、
シジフォスを思う。

仕事量に比例して、
あきれるほどのメールの送受信量。
全てこの公演に関係するものだけれども、
一日に数十通・・・

今日もこれから、
衣装・メイク・ヘアメイクの打ち合わせ。
ファイルの送受信。

そうだ、「レコンキスタ」の編集があるんだった・・・

そんな日々に一通のメール。
友人T君。

『タカキさん、これ読んでみてください!
おもしろかったっすよ!
タカキさんなら、2時間で読めますから」

『ギャングスタ』
著/クワン_訳/バルーチャ・ハシム

続けて2時間の時間が作れず、
一気に読むわけにはいかなかったけれど、
ちょこちょこ間の時間で
あっさり読了。

友人T君が面白がる理由がわかるなあ。
いかれた登場人物なんだけれども、
きれいないかれかた。
あっさりと拳銃の引き金を引いてしまう奴等だけど、
それは、動脈から溢れる鮮血美。

リアルとフェイクのぎりぎりの間が
超現実、超虚飾を行きつ戻りつし、

スラングと独特の言語が読者の足を地に着けてくれる。
そう、読みながら、着地点はどこなのだろう、
と考えた。

結果は、考えた場所からはちょっと外れた場所に着地したのだけれども、
それは、不快ではなく、苦笑。
久しぶりにこんな小説を読んだな。

こんな紹介が載っています。
「「ヒップホップノベル」というジャンルを築いた
女傑ヴィッキー・ストリンガーをして、

「彼の作品は本当にraw(生々しい)なのよ」と言わしめた本作。
NYのカラーギャングたちの暴力とカネ、
ドラッグに満ちた日常が、痛々しいほど
リアルに描かれています
(彼らはなんと簡単に引き金を引くことか!)。
向山正広による書き下ろしイラストを24点掲載。
主人公ルー・ロックの激アツな日常にノケゾる一冊!! 」