高木ごっこ・・・307-63『来年の読書の計画ができて、大音量の第九』

2007年9月2日 00:58:50

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読書をします。
毎日毎日、どこにいても本を読みます。
家の中のどこにいても本を持ち歩き、読みます。

一分時間があれば本を読みます。

沢山の本を読みたい。
そう、思っていて。
と、20代、30代を振り返ると、
読んできた多くは小説。
それは、自分の嗜好であり、
必要だったからなんだなあ、と、振り返り。

そういえば最近、何かきちんと目的と目標をもって読書をしていなかったなあ。

と。

なんか面白い本に出会わないかなあ、とか、
いい小説を読みたいなあ、とか、
そんな一種の惰性。

鈴木邦男さんから手紙を頂きました。
それを読み、
今年から来年にかけての読書の目標がはっきり。
「よし、読もう」と。

来週は本番。
やることはやってきた。
考えつくしてやってきた。

帰宅して、
大好きな一枚を。
あまり好きではなかったベートーベンの第九を
大好きにしてくれた一枚。

戦争で中断していたバイロイト音楽祭の再開に
フルトヴェングラーが振った名演。
観客の足音まで録音された一枚。
迫力と悲しみ。
そして祈り。

これが、第九だ。

録音状態は決して良くはないけれど、
永遠に残る一枚。
賛否両論ある一枚だけれども、
自分には、この一枚だと思える一枚。

フルトヴェングラーのタクトが見える。
戦争が終わった祈りが見える。
歌えることの喜びが見える。
芸術に触れることの歓喜が見える。
聴衆の息遣いと感嘆の鼓動が見える。
踏み鳴らす足音。
鳴り止まない拍手。

「よし、読もう」

ヘッドホンを通じて
大音量で響く、フルトヴェングラー。