破壊衝動とテロリスト、中目黒地下数メートル
2007年9月4日 22:51:54
言葉だけを伝える。
今日関わった人は、32人。
32人の人と会話をした。
タクシーの運転手に、喫茶店の店員、
劇団員にスタッフ、古本屋の店員、
コンビニの店員・・・・
明日はもっと多くの接点を持つだろう。
断続する接点は、自分の破壊衝動のスイッチ。
壊さなければ何も創れない。
創れなければ何も壊せない。
シジフォス、と呟いたとき、
窓からメフィストの奴が忍び込んできた。
こないだ会った奴と同じ奴だ。
魂?
ほら、それは、こないだ・・・
ほら、それは、話したじゃないか。
メフィストは言う。
「早く早く」
本物の魂、と。
わかっている、と拳銃を向けるとメフィストは笑った。
「撃ってみろ」
鈴木邦男さんから頂いた夢の拳銃の引き金を引く。
軽い・・・
引き金が軽い・・・
高速で回転する高熱の弾丸は
メフィストの体を通り抜け、
少し開いた窓ガラスを破壊。
ああ、そうだ、この音だ。
窓の割れるこの本物の音。
破壊。
シジフォス。
岩を永遠に押し上げ続ける囚人。
32人の今日の接点は、自分を取り囲む檻。
32本の鉄格子。
生きていてはならない人を殺すのがテロルならば、
死んではならない人を生かすのもテロル。
そうだ、テロリストになるんだった。