『黒博物館スプリンガルド』藤田 和日郎

2007年10月7日 23:42:38

写真

見沢知廉さんの月命日。
劇団員の皆とお墓参りに行ってきました。
先週から予定を組んでいましたが、
やっぱり今日も晴天、大晴天。
10月とは思えない暑さと、その日差し。

きれいにきれいにお墓を磨き上げ、
お花を供え、中天の太陽。

お寺さんに行く前に書店に寄ると、
目をひく表紙。

・・・彼の絵だ・・・

『黒博物館スプリンガルド』
藤田 和日郎

「うしおととら」「からくりサーカス」の彼です。
そして、
先日の「邪眼は月輪に飛ぶ」
の彼です。

良い表紙です。
そして、取り上げたモチーフも好み!
・・・ああ、これを先に書きたかったなあ・・・
と口惜しく思い、

さて、内容は、というと、

面白かった。

ここまで自身の作品を貫いてくると爽快でさえあるなあ。
一つの実話と伝説と実在の人物と、
舞台はイギリス、
マイノリティな実話というか、
伝説と言い伝えのぎりぎりのせめぎあいを
彼一流の解釈で日本で再生させた、といった感じか。

絵も好きだなあ。

そして、やっぱり、
胸を打ち抜く一言が、ある。

たった一言だけれども、
彼の作品には必ず、それがある。

この作品にもあった。

もうその一言だけで、満足、という一言。

立て続けに2度読んで、
これから、もう一回読もうかな、と思ってる一冊。

いい日だったな。