謎の組織K部隊活躍!
2007年11月19日 22:23:13
「寒いねえ」となれなれしく入っていくと、
そこは、K部隊のアジトの一つ。
大通りに面したそこは、
外観からは秘密組織のアジトだとはとても思えない。
さすがの公安も、そこがアジトだとは気がつかないだろう。
大きな鉄の扉を開ける。
「寒いねえ」となれなれしく。
雑多な機械類が並び、
その機械の向こうに、二人。
一人は、機械に向かいなにやら仕事をしている。
もう一人は、不敵な笑顔を浮かべ、
「これを・・・」
と、手渡してくれたのは、
写真の「もやしもんシール」
「いいでしょう!」とまたも不敵に笑い、
「近々、すごいのが手に入るかもしれません・・・」
「この仕事は、Tちゃんの手柄なんですよ。」
そう言った、ように聞こえた。
Tちゃん・・・
なつかしいなあ・・・
かつて、一緒に食事をしたことがある。
にこにこと、むしゃむしゃと、いつまでも食べていた、Tちゃん。
あの子がこんな仕事をこなすようになったかと、
感慨深い。
そんな思いにふけっていたら、
K部隊の一員K(S)氏は、
今日の仕事に満足したのか、
うまそうに煙草の煙を噴出した。
「そうそう、もう一つ」と、
そっと手渡したのは、これ。
「ふくろうキーホルダー」
機械の向こうの一人は、
こっちの会話が聞こえているのか聞こえていないのか、
一心になにやらやっている。
そういえば、
K部隊の本部には、
行ったことがない。
このアジトには、様々な仕掛けがある。
本部は一体どうなっているのか。
知らなければ、
なにがあっても白状することはないだろう。
そういう気をまわしてか、
K(S)氏は、本部を見せようとはしない。