高木ごっこ・・・359-72『高木ごっことフルトヴェングラーと9時間』
2007年12月3日 03:48:45
やはり、本を読み続け、
夕方から、予定のあった打ち合わせに。
夕方から、
と、あいまいな時間で待ち合わせをして、
適当な場所で、
久しぶりにあった演劇人。
数時間の会談か、と、なんとなく予定を組んでいたのだけれども、
気がつくと、9時間が経過。
椅子に座り続け、
話を聞き続け、
話をし続け、
演劇の話。
先日の別の会談と同じように、
演劇論にはならず、
演劇の話。
一瞬一瞬の判断と
相手の目の感情を読み取ることに全精力を傾け、9時間。
夕方からの会談の前に、
モニタの前に居座り、見続けた一枚。
フルトヴェングラー。
全身タクトの彼は、
あの大戦を何を思い潜り抜けたのか。
ヒトラーの懐で何を考え、潜り抜けたのか。
大戦が終わり、
指揮棒を握れるようになった彼は、
また、
なにを思ったか。
もうすぐ夜が明けるだろう。
眠ったまま、目覚めることのない快楽は、まだか。
自己同一されるこの不快から逃れるすべはないのか。
どこか遠くへ行きたい、、と
呟いてみる。
或いは、消えてしまえないかと。
この自己同一の不快には耐えられない。
固有名詞を持ってしまったことの、
或いは、
罰か。
数時間眠れる。
また、目覚めるだろうか。